IDTは10月28日、低い挿入損失、高アイソレーション特性、高線形性を兼ね備えた無線周波数(RF)スイッチ「F2912」を発表した。

同製品は、300KHz~8GHzの周波数範囲全体で性能を犠牲にすることなく、広帯域幅を実現している他、0.4dBと低挿入損失で、アイソレーション性能を損なうことなく低い経路損失を提供する。また、周波数2GHz時に60dBの高アイソレーションで、隣接するRFポート経路間の信号漏れを低減している。さらに、+64dBmの高OIP3により相互変調歪を低減するのに加え、30dBmのP1dBで1Wの圧縮点を実現、様々なアプリケーション向けに堅牢な動作を保証する。そして、一般的なFPGAやマイコンの論理レベルと一致する、3.3Vと1.8Vの制御論理を有する。この他、動作温度範囲は-55~125℃で、過酷な温度環境でも高い信頼性を維持できる。

これらにより、2G/3G/4G基地局、マイクロ波のバックホールとフロントホール、試験機器、CATVのヘッドエンド、WiMAX無線機、ワイヤレスシステム、一般的なスイッチング用途に最適であるとコメントしている。

超高アイソレーション・超高線形性を有するRFスイッチ「F2912」