米Facebookが10月28日(現地時間)に発表した2014年第3四半期(7月-9月)決算は、モバイル広告が堅調に伸び、売上・利益ともにアナリストの平均予想を上回った。
売上高は前年同期比59%増の32億ドルだった。広告収入は全体の92%に相当する29億6000万ドル。広告収入におけるモバイル広告の割合が前期の約62%から約66%に拡大した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は、前年同期の4億2000万ドルから90%増の8億ドルで、1株利益は0.30ドル。非GAAPベースでは11億5000万ドル (1株あたり0.43ドル)だった。
2014年9月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は前期比3%増の13億5000万人。そのうちモバイルMAUは同5%増の11億2000万人、またモバイルのみのMAU (モバイルアプリまたはモバイルWebサイトのみ使用)が同14%増の4億6000万人に増加した。
WhatsAppの買収に伴う株式報酬など費用が増加しており、第4四半期(10月-12月)は売上高の伸びが40-47%の範囲になると予想している。支出の拡大は2015年も続く見通しだ。9月期決算に関する会見の中でCEOのMark Zuckerberg氏は、次世代の事業の成長に積極的に投資していく意向を示した。今後5年をかけて、WhatsApp、Instagram、検索などを大きな事業へと成長させ、またInternet.orgのような人々とコンピューティングの関わりを変える取り組みも牽引する。