リコーは10月28日、撮影者を取り囲む全天球イメージを1ショットで撮影できる画像インプットデバイス「RICOH THETA」の新モデル「RICOH THETA m15」をリコーイメージングから11月14日より販売を開始すると発表した。

「RICOH THETA m15」

「RICOH THETA」は撮影者の周囲360℃を撮影できるカメラ。2013年9月に初代モデルを発表して以来のモデルチェンジとなった。

新モデルの大きな変更点としては動画撮影が可能となったことが挙げられる。撮影後にPC上で画像変換処理を行うことで、最大3分間の撮影画像を全天球動画として楽しむことができる。

また、Wi-Fiの通信速度が前モデルと比べて2倍になったことや、カラーバリエーションが4色(ホワイト、ピンク、イエロー、ブルー)に増加したことなど、以前からユーザーの要望が多かったポイントに同社が応えた形となった。

さらに専用のウェブサイト「theta360.com」でAPIおよびSDKを公開する。これにより、ユーザーが独自で専用アプリを開発することが可能になる。

リコーイメージングの代表取締役社長 赤羽昇氏は同製品を普通のカメラとは異なる特徴を持つ「第三領域」の製品と表現し、「買っていただいた方が新しい目的と楽しみ方を広げて、『RICOH THETA』の世界が広がっていってほしい」と語った。

リコーイメージングの代表取締役社長 赤羽昇氏

コンパクトカメラ市場が縮小傾向にある中、「個性を強くしていなければならない」と語った赤羽社長。「Visual Revolution」というコンセプトを掲げる同社が今後どうのような製品を提供していくか、注目していきたい。