沖電気工業(OKI)グループとなるOKIソフトウェアは10月28日、コンタクトセンターを中心に顧客と企業のつながりを強化するCRM(Customer Relationship Management)ソリューション「enjoy.CRM」を刷新し、最新バージョンとなる「enjoy.CRM Ⅲ」の提供を開始した。
同製品は、オペレーターによるユーザーへの的確で迅速な対応をサポートするため、複数のデータベースにまたがる横断検索や検索キーワードの入力候補の表示など「FAQや問い合わせ履歴の検索機能」や、管理者からの連絡をリアルタイムでオペレーターに伝える「お知らせ機能」、事前に作業内容をオペレーターに通知し「作業漏れを防ぐ機能」、オペレーターと他部門の「チャット機能」などを提供・強化している。
操作画面は、人間工学のスペシャリストが視認性・操作性を考慮のうえ設計し、業務に応じてフィールド項目を変更できるカスタマイズ機能を搭載する。
また、「Microsoft Dynamics CRM 2013」をプラットフォームとして、同社のコールセンターシステム「CTstage 6Mi」と連携も可能。着信時のIVR(音声自動応答)の選択情報表示やユーザーとの最終対応者への優先接続機能のほか、「CTstage 6Mi」と「enjoy.CRM Ⅲ」が保有するデータを組み合わせたクロスレポートなどを提供する。
同製品でのデータは、「Microsoft Dynamics CRM 2013」のデータとして他の部門による参照・更新することが可能なため、パソコンやタブレットからアクセスして営業支援やマーケティングに活用することができる。
出荷時期は、2015年4月を予定。同社は2017年度までに、100セット以上の販売を目指す。