Freescale Semiconductorは10月21日(現地時間)、次世代のインフォテインメント、インストルメントクラスタ、カメラテレマティクス、リアシートエンタテインメントの設計において、車載グレードのEthernetコネクティビティを実現するハード/ソフトウェア開発システム「SABRE(Smart Application Blueprint for Rapid Engineering)」を発表した。

同システムは、同社のアプリケーションプロセッサ「i.MX 6」シリーズの実績ある性能およびスケーラビリティを活用して、Ethernet Audio Video Bridging(AVB)の導入を促進および簡略化する。そして、車載グレードのEthernetコンポーネントを利用するオンボードのさまざまなマルチメディアノードの接続を容易にするとともに、ハード/ソフトウェアの統合に最適化されている。さらに、開発システムのハードウェアとシームレスに動作するように設計された車載グレードのEthernet AVBソフトウェアスタックの導入により、完全に包括的なソリューションを提供するとしている。

また、対応する同社のマイコンソフトウェアソリューションと併用されるように設計されており、車載システム向けのEthernet AVBコネクティビティアプリケーションの開発、および車載グレードのEthernetコンポーネントの統合をサポートする。加えて、Ethernet AVBに2ワイヤのCANケーブルを採用しており、OEMメーカーのハードウェアシステムコストおよびケーブル重量を削減するだけでなく、高コストのコネクティビティ技術も不要となる。さらに、100Mbpsの車載Ethernet物理インタフェースに加え、マルチポートのスイッチをサポートし、目的に応じた設計を可能にする。

この他、ハードウェアとして、アプリケーションプロセッサ「i.MX 6Quad」および「i.MX 6DualLite」を搭載した車載用「SABRE」Rev.2 CPUカード「MCIMX6QAICPU2/DLAICPU2」、最新の「フレキシブルEthernet拡張」ヘッダを備えている。

なお、現在サンプル出荷中。量産は、2015年第1四半期に開始される予定。「SABRE」向けのAVBソフトウェアソリューションも2015年第1四半期より供給開始の予定。

車載グレードのEthernetコネクティビティを実現するハード/ソフトウェア開発システム「SABRE」