日立製作所は10月24日、ブレードサーバ「BladeSymphony」から最上位モデル「BS2500」を新たに製品化し、10月27日から販売を開始すると発表した。

ハイエンドブレードサーバ「BS2500」

同製品は、「高性能サーバブレード」と「標準サーバブレード」の2つのタイプが用意されている。

「高性能サーバブレード」では、CPUにインテルのXeon E7-8800 v2ファミリーなどを採用し、サーバブレード当たりの処理性能を従来製品比約2.3倍に向上している。また、ブレード間SMP接続ボードを介して2台または4台のサーバブレードを接続することで、高性能なSMPサーバとして利用でき、大規模なインメモリデータベース処理に求められる高い性能要求にこたえる。メモリは最大1.5TB、内蔵ストレージは最大2.4TBまで搭載可能。

「標準サーバブレード」では、インテルの Xeon E5-2600 v3ファミリーを採用し、従来のプロセッサ比約1.4倍の高い処理性能を実現する。メモリは最大768GB、内蔵ストレージは最大2.4TBまで搭載可能。

同製品は、独自のサーバ論理分割機構「Virtage」を標準で搭載している点も特徴の1つで、独立性の高いサーバ論理区画(LPAR)を最大60LPARまで構築できる。新たに、Virtageの内部プログラミング処理をインメモリデータベース処理に最適化する機能強化が行われた。

日立は、Xeon E5-2600 v3製品ファミリーに実装されている、仮想化に伴う処理負荷を低減するVMCS(Virtual Machine Control Structure)シャドーイング機能をVirtageで2015年度中に提供することを目指している。

価格は、「サーバシャーシ A1」が159万4000円から、「高性能サーバブレード」が286万円から、「標準サーバブレード」が77万3000円からとなっている(いずれも税別)。