博報堂生活総合研究所(生活総研)はこのたび、22年間にわたり隔年で実施している生活者意識の定点観測調査「生活定点」を無償で一般公開した。同調査データは、フリーダウンロードや二次利用が可能。
同調査は、1992年から22年間にわたり隔年で実施している生活総研のオリジナル定点観測調査。首都圏と阪神圏に住む3201名の対象者(20~69歳の男女)に対し、訪問形式で同じ質問を継続して実施し、同回答の変化を時系列で分析したものとなる。
項目数は約1500項目で、「衣・食・住・健康・遊び・学び・働き・家族・恋愛・結婚・交際・贈答・消費・情報・メディア接触・社会意識・国際化と日本・地球環境」など、生活者のありとあらゆる領域を網羅する。
生活総研は、今回の公開に伴い特設サイトをオープンした。
同Webサイトでは、蓄積された回答値をさまざまなグラフやランキング形式にまとめ、時系列の変化が直感的に分かるデータを約1500ページにわたり掲載しているほか、折れ線グラフの形状から22年間で変化のあった日本人の意識や行動を一覧できる「グラフの形から見る」コーナー、回答の増減が似ている意識や行動を、約4200万件の組み合わせの中からプログラムが抽出し表示する「似てるかもグラフ、紹介します!」コーナーを設ける。
加えて、時系列グラフを自動で簡単に作成できるプログラムを提供。複数の折れ線グラフを同時に出力することで、過去22年分のすべての回答値を全体・性年代別・地区別などに一覧できる集計表を無償でダウンロードできるほか、生活者の意識や欲求の変化を多面的に分析することができる。ユーザーは、登録の必要はなく、日本語と英語での利用が可能だ。
生活総研では、データ分析が身近ではない人にも、データに触れて、意外な発見や発想のヒントを得てほしいとしている。