人を惹き付ける人や愛着を感じる製品……特定の人や物、ブランドなどに「魅了」された経験はないだろうか? では、自分が他の人を魅了するにはどうしたら良いのか。
そんな難しいテーマをOpen Forumが記事「もっと人を惹き付けるにはどうすればよいか(原題:How to Become a More Fascinating Person)」で取り上げている。魅了の仕組みを知って、少しでも近づきたい。
記事は、魅了の仕組みについて分析した「Fascinate: Your 7 Triggers to Persuasion and Captivation」という著作を持つSally Hogshead氏の見解をベースとしている。まずは魅了の定義から。Hogshead氏によると、魅了とは「感情面で強くフォーカスした状態」という。
なるほど、愛着のあるスマホや古いけど手放せないカバンや服、あるいは惹き付けられる人、欲しいと思うブランドを考えるとき、われわれは感情面で対象となる物や人に強く惹きつけられている。
Hogshead氏によると、魅了するためのトリガーとなるものは7つあるという。
パワーがあること(その機能や能力が惹き付ける)
パッションを持っていること(感情的に執着する)
神秘的な人(興味をそそる)
権威を持ち合わせている人(高級ブランドのように尊敬されるもの)
急を要すること(他人を焦らせる様な人)
これまでの常識を破る様な人
信頼感のある人(ブランドロイヤリティにつながる)
たとえばSteve Jobs氏の場合、パワーと常識破りの2つが当てはまるという。もちろん、あなたはJobs氏ではない。重要なこととしては、上記の7つの能力のうち、誰もが1つ備わっているという。
仕組みを理解したら、次は自己分析だ。Hogshead氏のWebサイトではクイズ形式で自己評価できる(英語)ので、自分に潜在的に備わっているトリガーをチェックしたい。
一方で、トリガーがなんであれ共通している要素があるという。まずは「信頼できる存在」だ。信頼は惹き付けるにあたって土台となる。偽りのない発言を基本に。間違っても「人を操る」が人を惹き付けることではない。また「人の模倣」が人を惹き付けることでもない。あなたはあなたらしく、自分にしかない魅力を大切にしよう。
このほかに「敬意を示す」「求めすぎない」「寛大に」なども挙げている。魅了する人だからこそ、感謝の気持ちを表す、周囲を認めるべきだし、人と自分の境界を持って要求の多い発言は控えよう。
無理矢理人を感動させようとしても、うまくいかないだろうから、自然体で魅了できるよう、自分の長所を知って自分に自信を持っておきたい。
最後の寛大さは、余裕や自信がなければできない。与えることができる、シェアできる人は魅力的なはずだ。