JR東海は10月17日、国土交通大臣より、中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その1)の認可を受けたと発表した。同計画は、8月26日に申請が行われ、主に「技術基準等への適合」「環境への配慮」「工事費や完了予定時期」の3つの観点から審査が行われ、妥当と判断された。

総工事費は、工事計画(その1)としては4兆158億円の計画で、これに工事計画(その2)として認可申請予定である見込み額を合算すると、5兆5235億円に上る。

現在、駅としては、「品川駅」「神奈川県(仮称)駅」「山梨県(仮称)駅」「長野県(仮称)駅」「岐阜県(仮称)駅」「名古屋駅」が設置される予定で、最速で東京・名古屋間を40分程度、東京・大阪間を1時間強で結ぶ。

中央新幹線の概略

国土交通省の太田昭宏大臣は、同工事においては、南アルプストンネルなど難易度の高い工事が想定されているとして、今後の事業実施にあたって、「地元住民等への丁寧な説明を通じた地域の理解と協力を得ること」「国土交通大臣意見を踏まえた環境の保全」「南アルプストンネルなどにおける安全かつ確実な施工」を求めている。