先日、FacebookとAppleが女性社員の卵子凍結を補助する制度を導入することが話題となったが、就職・転職情報サイトの米Glassdoorによると、米国の正社員において報酬と福利厚生で満足度が最も高いのは米Googleだったという。このほか、Facebook、Adobe Systems、Salesforceなどが上位にランクインしており、IT企業の社員は自社の待遇に概して満足していることが裏付けられた。
ランキングは、米国の社員が過去12ヵ月の間にGlassdoor上で共有したフィードバックを集計し、「Top 25 Companies for Compensation & Benefits」としてまとめたもの。
トップのGoogleはレビュー件数は2562件で、評価は5点満点中4.4と最高得点を記録した。93%が「この企業を友人に勧める」と回答し、「CEOへの支持」は96%に達した。Googleのソフトウェア開発者の平均年収は12万5390ドル、シニアレベルになると15万9076ドルとなる。プロダクトマネージャーは14万6361ドル、製品マーケティングマネージャーは12万5318ドルなどとなっている。食事(3食給付)、女性と男性の両方を対象とした産休など、福利厚生に対しては平均よりも36.8%高い評価を得た。
ある社員はレビューに、長所として福利厚生、安定性、優れた社員、労働時間の柔軟性、オフィス設備、リソースを挙げており、短所としてはサンフランシスコでの通勤がハード、社内での異動が難しい、キャリアパスを進めるのが難しい、社内政治を挙げている。
別の社員は、Googleが大所帯となったことで「昇進が難しくなった」などというコメントもある。Google東京勤務の社員は、「典型的な日本企業にありがちな官僚的な煩雑な手続きがない」と記している。
2位は日本でも展開しているCostoco Wholesaleで4.4点、3位はFacebookで4.3点となった。Facebookの平均報酬はソフトウェア開発者で12万2833ドル、シニアレベルで15万4713ドルなど、Googleと同じような数字となる。施設内にあるヘルスケアなどが高い評価を得たようだ。
このほか、Adobe(4位、4.2点)、Intuit(6位、4.2点)、Salesforce.com(9位、4.1点)、Genentech(11位、4点)、Qualcomm(13位、4点)、VMware(16位、4点)、Microsoft(18位、4点)、eBay(25位、3.9位)などのIT企業がランクインした。一方、Twitter、Apple、Amazonなどは上位25位には入っていない。