National Instruments(NI)の日本法人である日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は10月14日、高速ビジョンアプリケーション向けの画像入力・処理用ハードウェア「NI CVS-1459RT」を発表した。

同製品は、堅牢性に優れた小型ビジョンシステムで、クアッドコアIntel Atomプロセッサと、USB3 Vision規格に準拠したカメラ専用のUSB 3.0ポートを2つ備えているのに加え、ビジョン統合ロボット、工業用検査、OEMビジョンアプリケーションに共通する過酷な環境に耐えることができる。

また、プログラミングには、システム開発ソフトウェア「LabVIEW」、もしくは「Vision Builder AI」を使用する。さらに、FPGA対応のI/Oをカスタマイズし、検査結果を工業用I/Oと同期させて、ハードウェアタイミングネットワークトリガを構成してカメラによる画像入力をトリガさせるという高度な機能も搭載されている。そして、システムに搭載された高度なFPGA機能を使うことができれば、アドオンソフトの「LabVIEW FPGA」モジュールを使用してFPGA機能のカスタマイズを図ることも可能となっている。

この他、独自のグラフィカルシステム開発プラットフォームに欠かせない「LabVIEW」再構成可能I/O(RIO)アーキテクチャをベースに開発されている。これにより、組み込み監視/制御システムの設計、試作、実装を行うための新手法とも言えるグラフィカルシステムの開発において、「LabVIEW」のプログラミング環境と商用オフザシェルフ(COTS)のハードウェアを組み合わせて、開発の大幅な簡素化を図ることができる。その結果、外部PCを用意しなくても、「LabVIEW」と「CVS-1459RT」のみで、工業用画像処理、高度なI/O機能、工業用通信機能、データロギング、およびヒューマンマシンインタフェース(HIM)が1つの環境に統合でき、システムがシンプルになるとしている。

なお、価格は43万8000円(税抜き)。

高速ビジョンアプリケーション向けの画像入力・処理用ハードウェア「NI CVS-1459RT」