パナソニックは10月14日、都内で11月2日に実施を予定している「エボルタチャレンジ 2014」で用いる架空の鉄道会社「エボルタ電池鉄道」の車両を初めて公開した。
今回のエボルタチャレンジは3本直列×33列、合計99本の単一形の乾電池(エボルタ)を用いて特別に作られた総重量約1t(搭乗者約10名の重量含む)の車両を約8.5km走らせようというもの。使われる線路は、2009年に廃線となった旧小坂鉄道(小坂線)で、9月より地元住民の方々などの協力を得て、整備が進められている。
一方の車両も、秋田県立大学ものづくりサークルなどの協力の下、約2カ月の製作期間を経て完成。具体的には車台には車輪、ブレーキ、ギアボックスのほか、駆動ユニットを搭載。ボディは耐圧強度と重量の兼ね合いから特殊強化ダンボールを採用。細かいデティールにこだわり、丸みを持たせつつ、高い剛性も実現したという。
なお、11月2日当日のスケジュールは出発セレモニーの後、12時45分ころに雪沢温泉駅を出発、約2時間をかけて約8.5km先の大館駅に到着する予定となっている。天候としては、ボディがダンボールということもあり、小雨であれば決行するが、雨天であれば翌日に順延する予定だという。