日本電気(NEC)は10月9日、エンカレッジ・テクノロジ(エンカレッジ)と、NECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」のID&アクセス管理サービスを共同開発し、12月から提供を開始する。
ID発行・管理のほか、未許可アクセスの点検や、システム操作内容の記録などの機能を提供。これにより、システム運用者による情報漏えいや不正行為を未然防止する。
同サービスでは、作業者にID・パスワードを開示せず、各サーバに一定期間アクセスできる権利だけを付与。ワークフローによる事前申請・承認に基づき、作業が必要な時にのみ特権IDを貸し出し、システム運用者や外部委託先による不正アクセスを防止する。
また、サーバでの作業内容は、マウスの動きやキーボードの入力を動画・テキスト情報として記録する。今後は、特権IDの申請履歴とシステム運用者によるログイン履歴の自動突合機能や、禁止事項操作時のアラーム機能の提供も予定しており、万一の際にも即時に検知することが可能となる。
なお、同サービスは、顧客の自社構築システム(オンプレミス)とネットワーク接続することで双方の統合管理を実現するという。
サービスの利用申請は、「NEC Cloud IaaS」の運用・管理を行うセルフサービスポータル上で可能。価格は、1サーバあたり月額5000円(税別)だ。