仕事はプロフェッショナルでありたい。それでも部下の失敗や取引先との予定が大幅に変更になるなど、想定外のことが重なると、キレて爆発するといった態度を取ってしまうこともあるだろう。
だが、感情コントロールも能力の一つ。OpenForumが「プレッシャーの中で冷静さを保つ方法(原題:How Successful People Stay Calm Under Pressure)」という記事で冷静さを維持するコツを伝えている。
イライラの吐き出し口を見つけておく
たまったイライラは吐き出すしかない。一般的に言われているのが、体を動かすこと。ジムに行ったり、ジョギングしたりして発散することだ。
実際、運動により脳内で抑制系神経伝達物質「GABA」が放出されることは調査でも実証されているのだから、ぜひとも実行したい。
感情の自己認識力を高める
キレないための近道は、怒らないことではなく、怒りに早く気がついて対処すること。
記事によると、業績が良い人の9割は、「ストレス下でも冷静を保ち、自己を制御できるスキル」を獲得しているという。
感情を管理するための最初のステップが、自分の感情を知ること、そして、どのような状況になると危険なのかを把握しておくことだ。
内容にもよるが、そのような状況を避けるように何かしら工夫できるかもしれない。ストレス源が完全に他人に依存しているのであれば、事前に自分に言い聞かせる対処法などを講じることで、やり過ごせることだろう。
苦手な相手との対面など難しい状況に陥った場合は、聞き役に徹したり、深呼吸をしたり、メモをとるといった行動で反応を遅らせることを助言している。座ったり、立ったり、水を飲んだりといった体を動かすことも効果があるという。
表情を利用する
私たちの体は感情の影響を受けるが、感情そのものに影響も与えられる。
笑顔を心がけていれば気持ちがポジティブに向くし、怒り顔ならネガティブに向かわざるを得ない。
自分が知らず知らずのうちに、しかめっ面になっていないか確認して、顔の筋肉をほぐして、気持ちも柔らかくしよう。
カフェインチェック
眠気覚ましや気分転換にコーヒーを飲む人は多いはずだ。
だが、カフェインの摂取は、不安やドキドキがさらに高まるため、冷静さという点では敵といえるだろう。
コーヒーには平均して1杯100mgのカフェインが含まれており、1日5杯以上を常飲する人はカフェインの取り過ぎといえる。
紙とペンで書き出す
怒りや悲しみなどのネガティブな思い、あるいは控えている重要なイベントへの不安を書き出すだけでも、落ち着くことに効果があるという。
書くことで心が落ち着き、整理されていくため、パフォーマンスが上がるという調査もある。
プレッシャーでいっぱいいっぱいになってしまった場合、脳で動作する「メモリー」の空きがなくなり、これが短気やかんしゃくを引き起こしている。
こうして考えると、どうすれば良いか、答えは簡単。メモリを増やすために気持ちを整理していこう。
リラックする音楽を
サウンドセラピーの研究で知られるThe British Academy of Sound Therapyの設立者Lyz Cooper氏らが約40人を対象に行った調査によると、最もリラックスする曲は英国のバンドMarconi Unionの「Weightless」だったという。
音楽を効果的に利用するのも手だ。Marconi Unionの曲でなくても、自分が落ち着くと思える曲を見つけておくのも悪くない。