ヴォーカーズはこのほど、約6万人のクチコミを分析した「退職要因に関する調査レポート」の結果を発表した。同調査は、同社が運営する就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」に投稿された5万6999人の社員による在籍企業評価の回答データを対象に、退職要因に関する調査として、現職者(25,840人)と退職者(31,159人)の差異などを集計・分析したもの。
残業時間を現職者と退職者で比較したところ、月平均残業時間は、現職者が45時間に対し、退職者は51時間と6時間の差が生じていることがわかった。さらに、月間残業時間別の構成比を見ると、「150時間以上」は、現職者36.18%に対し退職者が63.82%、「100~150時間未満」は、現職者39.63%、退職者60.37%と、残業時間が長くなるほど退職者の割合が高くなる傾向が明らかになった。
一方、「有休取得率」は現職者42%、退職者41%と、ほとんど差異はなかった。退職理由についてのクチコミにも、「有休がとれない」ということだけを理由としたものはほとんど見られなかったという。
集計対象を退職者に絞り、Vorkersの働きがい評価項目の総合点から評価の高い企業ランキングを作成したところ、首位はグーグルが獲得した。第2位以降は、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン、旭化成となっている。
1位のグーグルについては、「チームワークを大切にすることで、個人だけでなく、チーム、部署、会社としてのパフォーマンスを上げることが出来た」「グローバル化が進む中で成長の機会をたくさん提供してくれる会社だと思いました」「スピードとボリュームをこなし、周りの優秀な人々の間で切磋琢磨できているという意味では、現在の経験は今後も活かせると思う」といったコメントが寄せられており、グローバル企業ゆえの仕事内容や取り組み方、周りの社員からの刺激があることがうかがえる。