丸紅は10月10日、ミャンマーにおいて環境負荷が低く、エネルギー効率の高い発電技術を前提とした石炭火力発電事業の検討を始めることでミャンマー電力省と合意し、10月9日に同事業の開発に係る覚書を締結したと発表した。

同プロジェクトは、ミャンマー南部のタニンタリー管区メイ地区に、最先端の技術を採用した環境負荷の低い石炭火力発電所(1800~2000MW)を建設し、タイ中部バンサパン地区まで送電線を施設し、ミャンマー国内および隣国のタイに向けて安定的に電力供給を行うこと目指すというもの。同社は今後、タイのGlobal Power Synergy CompanyとEGATInternational、およびミャンマー・タイの現地企業とコンソーシアムを組み、事業性の検討を行っていく。

ミャンマーは昨今の経済成長に伴い電力需要が急増しており、安定的に電力供給を行うことが喫緊の課題となっている。また、隣国のタイにおいても、継続的な経済成長により今後も電力需要の増加が予想される。

同社は、「ミャンマーでの大型発電事業分野へ参入することで、同国の電力安定供給に貢献できるものと考えている。また、石炭火力発電において環境負荷が低くエネルギー効率の高い超々臨界圧技術などの導入を図ることで、周辺住民の皆様にも安心して頂ける発電事業の実現を目指す」とコメントしている。

ミャンマー南部のタニンタリー管区メイ地区