Microchip Technologyは10月8日、電源モジュール、LINトランシーバ、スリープモードを内蔵した3相ブラシレスDC(BLDC)モータゲートドライバ「MCP8025/6」2品種を発表した。
同製品は、MOSFETの駆動、電流検出、短絡防止、ゼロクロス出力、デッドタイム、ブランキング時間の制御、フォルト条件(過電圧/低電圧、過熱、その他の温度警告など)の監視といった機能を備え、同社のdsPICデジタルシグナルコントローラ(DSC)、またはPICマイコンと組み合わせることで、制御アルゴリズムを補完する。同社は、この組み合わせを広範な車載および産業用アプリケーションに向けた完全なモータ制御および駆動ソリューションとして提供するとしている。また、これらのドライバは150に対応し、スリープ電流は5μA(typ.)であり、LINトランシーバも内蔵しているため、車載に適している。特に、エンジンルーム内のポンプ、およびエアコン用ブロワや、キーOFF時の省電力化が必要な装備に最適であるという。さらに、内蔵のLINトランシーバは、LIN Bus 2.1およびSAE J2602規格の他、旧世代のLIN 1.X規格にも準拠している。
なお、パッケージは5mm角の40ピンQFN、および7mm角の48ピンTQFP。すでにサンプル出荷と5000個単位の量産出荷を開始している。また、「MCP8025」を使った開発向けに評価用ボード「ADM00600」の供給も開始されている。