アドビ システムズは、Adobe Creative Cloudと連携するデジタルペンと定規「Adobe Ink & Slide」を日本でも販売開始する事を発表した。発売日は10月17日。価格は2万2,800円(メーカー希望小売価格)。一部のECサイトでは本日7日より予約受付を開始する。

アドビが初めて手がけたハードウェア「Adobe Ink & Slide」が、日本国内で10月17日より発売されることが発表された

米国・カリフォルニア州ロサンゼルスで開催中のクリエイティブカンファレンス「Adobe MAX 2014」において7日(日本時間)、Creative Cloudのメジャーアップデートが発表された。これには、「Ink & Slide」対応アプリケーションのさまざまな強化をはじめとするモバイルアプリの大幅なアップデートが含まれる。加えて、新たに追加されたクラウドサービス群により、モバイル環境における本格的なクリエイティブ環境と、モバイルとデスクトップをシームレスにつなぐ全く新しいワークフローが実現されるということだ。

デジタルペン「Adobe Ink」は軽量で、快適な握りやすさを考慮した形状を、液圧成型による三面構造で実現した

iPad向けデジタル定規「Adobe Slide」はInkのコンパニオン製品。直線を引いたり、正円を描いたりと、アナログ環境で定規を用いて行うような描画体験を実現する

また、2014年6月に提供を開始した「Ink & Slide」対応アプリの「Adobe Sketch」、「Adobe Line」はそれぞれリブランドし、「Adobe Photoshop Sketch」、「Adobe Illustrator Line」と名称を変更、デスクトップアプリとの連携を強化した。そのほか、iPad上で合成とマスキングを行うためのアプリ「Photoshop Mix」も「Adobe Ink」に対応。アプリ「Adobe Illustrator Draw(旧名称Adobe Ideas)」も「Ink & Slide」に対応し、iPad上で作成したベクトルイラストレーションを、ベクトルデータのままIllustratorで開き、より詳細な作業をデスクトップで行うことができるようになった。

iPad上で"定規を使って直線を引く"などの操作が可能。今回のメジャーアップデートで、対応アプリも拡充された

そのほか、同製品はAdonit社のPixelpointテクノロジーを利用して製造されており、提供もAdonit社を通じて行われる。取扱店舗は、Amazon.co.jpのほか、ビックカメラ、ヨドバシカメラなどの量販店。取扱店舗の情報は同社Webサイト内特設ページにてアナウンスされ、随時更新される。10月17日の販売開始日以降、大手量販店にて「Ink & Slide」の実演デモを実施する予定となっており、実施店舗の情報は決まり次第掲載される。さらに、国内での販売開始を記念して、発売に先駆けて「Ink & Slide」を体験できるイベントが東京都・代官山にて開催されるとのこと。

なお、マイナビニュースでは「Adobe Ink & Slide」に関するアドビのエヴァンジェリストへのインタビューを掲載しているため、あわせて参照してみてほしい。