ブランド総合研究所は10月6日、国内1,000の市区町村および47都道府県を対象に実施した、認知度・魅力度・イメージなど全74項目から成る調査「地域ブランド調査2014」の結果を発表した。
同調査は、20代~60代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収し、日本の縮図になるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計したもので、有効回収数は3万1,433人(1人の回答者は20の地域について回答。したがって、地域ごとの回答者数は平均で593人)。
結果、全国で最も魅力的な市区町村は函館市となった。同市が1位になったのは2009年以来2度目のことで、回答者の77.9%が函館市を「魅力的」だと回答したという。
2位は前年3位の札幌市で、前年1位だった京都市は3位に後退した。京都市は観光意欲度も低下しているという。47都道府県で1位に選ばれたのは北海道で6年連続1位だった。
市区町村の魅力度ランキング
順位 | 市区町村名 | 魅力度 |
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第1位(2) | 函館市 | 51.3(53.4) |
第2位(3) | 札幌市 | 49.1(52.1) |
第3位(1) | 京都市 | 48.0(53.8) |
第4位(6) | 小樽市 | 45.2(45.4) |
第5位(4) | 横浜市 | 43.4(48.0) |
第6位(5) | 富良野市 | 42.0(46.8) |
第7位(8) | 神戸市 | 40.9(42.4) |
第8位(7) | 鎌倉市 | 37.0(42.8) |
第9位(9) | 金沢市 | 36.5(41.5) |
第10位(13) | 屋久島町 | 34.7(35.1) |
都道府県の魅力度ランキング
順位 | 都道府県名 | 魅力度 |
---|---|---|
第1位(1) | 北海道 | 62.7(65.3) |
第2位(2) | 京都府 | 50.1(49.1) |
第3位(3) | 沖縄県 | 43.0(44.3) |
第4位(4) | 東京都 | 41.5(40.6) |
第5位(5) | 神奈川県 | 30.6(29.1) |
第6位(6) | 奈良県 | 29.3(27.3) |
第7位(7) | 福岡県 | 26.4(27.1) |
第8位(8) | 大阪府 | 26.3(26.2) |
第9位(9) | 長野県 | 25.6(23.9) |
第10位(11) | 長崎県 | 23.0(22.0) |
※カッコ内は2013年調査の順位および点数
今回の調査の特徴としては、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界文化遺産登録が決定した富岡市の情報接触度が急上昇していることが挙げられている。魅力度、観光意欲も大きく上昇しており、今回の登録決定に関 連する一連の情報接触が富岡市に対するイメージ向上などに寄与したものと分析されている。