東京ガス、三井不動産、三菱地所はこのほど、田町駅東口の芝浦エリアにおいて、共同で進めている「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」の計画地を含む田町駅東口北地区地区計画(再開発等促進区を定める地区計画)の都市計画決定が告示されたと発表した。

田町駅東口北地区地区計画(再開発等促進区を定める地区計画)の概要

田町駅東口北地区地区計画において、公共街区(上記I街区・公園街区)は「くらしの拠点ゾーン」と位置付けられ、先行整備が進んでおり、2014年12月には、I街区に区有施設「みなとパーク芝浦」が開設さ、同街区内には愛育病院が2015年2 月に移転・開院予定。公園街区には、都市計画公園芝浦公園が現位置より移転・拡充再整備される予定。

II街区は「新たな都市の拠点ゾーン」と位置付けられ、II-1街区では、田町駅前東口地区市街地再開発準備組合が、駅前の街並みの形成とにぎわいを創出する商業店舗を中心とした商店街機能の再整備と、交通結節機能の強化に貢献する交通広場の整備が計画されている。

同プロジェクトはII-2街区を計画地としており、品川駅や2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に合わせた暫定開業が予定されるJR山手線新駅とともに、東京の国際競争力強化を担うエリアと期待されるJR田町駅東口至近の東京ガス所有地(約28,000平方メートル)に、全体延床面積約30万平方メートルの複合ビジネス拠点を創出するもの。

同プロジェクト完成予想パース

同プロジェクト配置図

JR田町駅直結「歩行者デッキ」完成予想パース

具体的には、JR田町駅改札から同計画地へバリアフリーでアクセス可能な歩行者デッキを整備するほか、港区芝浦港南地区総合支所やスポーツセンターが入居する区有施設「みなとパーク芝浦」や「愛育病院」の建設が進む公共街区とも歩行者デッキで接続する。

駅前施設としてふさわしい防災対策も講じられる予定で、帰宅困難者対策として、広場空間やオフィス共用部を活用して約1,500人の受け入れが可能な一時滞在施設を整備し、計画地内広場の一部にも大屋根を設置し、災害時の駅前滞留者を誘導するためのオープンスペースとして活用する。

ガスコージェネレーションシステムを核とし、熱・電気を効率的に供給する「スマートエネルギーネットワーク」も構築される。

スマートエネルギーネットワークの概念図