三菱重工業は10月2日、従来の新交通システムの約2倍に相当する120km/時の最高速度を持つ「高速新交通システム」を開発したと発表した。
新交通システムは、路線計画の自由度の高さや、環境負荷の低さから都市部の支線や空港の路線で幅広く導入されている。同社が開発した「高速新交通システム」は高速化を達成したことで乗り換えなしに都市部と郊外をつなぐことを可能とし、利便性の向上が期待できる。また、新開発の高速台車によって振動・騒音の低減も実現したとのこと。
同社は、日本の新交通システムを空港向けAPM(全自動無人運転車両)や都市内向けAGT(自動案内軌条式旅客輸送システム)として「Crystal Mover」ブランドで世界各地に展開しており、今回の「高速新交通システム」の投入により、都市交通システムのさらなる受注拡大に力を注いでいく。