規格認証団体「Wi-SUNアライアンス」は9月30日、京都大学大学院情報学研究科と米・パデュー大学が同団体に加わったと発表した。
「Wi-SUN」とは、通信・制御機能をもつ計測機器を活用することで、電力網内での需給バランスの最適化調整などを実現する「スマートグリッド」をはじめとする、IoT向けの国際無線通信規格。近年「スマートグリッド」技術の採用件数は急速に増加しており、次世代電力計「スマートメーター」は世界で3億台以上配備されているという。
同団体は「Wi-SUN」の普及および標準仕様策定、規格認証を行っており、両大学は今後、コントリビューターメンバーとしてこれらに携わっていくこととなる。
京都大学大学院情報学研究科の佐藤亨 教授は「当大学院はIoTやMtoM通信における教育、研究、開発に重点を置いており、Wi-SUNプログラムを開始する最初の大学の1つになれることをうれしく思う。IoTに関する研究成果をアライアンスに提案し、標準規格作成に関するワーキンググループの議論に参加する経験は、グローバルな人材育成強化の観点から極めて有益なことである」とコメントしている。