テクトロニクス社は、Picosecond Pulse Labs(PSPL)の製品を日本国内において販売を開始すると発表した。
今回、米Techtronixが2014年1月16日(米国時間)に発表したPSPLの買収に関するすべての準備が完了したのに伴い、全製品の本格的な販売をテクトロニクス、およびテクトロニクス販売特約店で開始することになった。PSPLは、超高速パターンジェネレータ、高速パルスジェネレータ、広帯域サンプラモジュール、その他高周波アクセサリなどの製品を提供しており、特に高速アプリケーションに強みを持っている。PSPLの製品とテクトロニクスのオシロスコープやスペクトラムアナライザなどの計測器を組み合わせることで、高速データ通信、光通信、その他の高速アプリケーションに向けたソリューションが大幅に強化される。製品価格についても、他のテクトロニクス製品と同様のグローバル価格設定により、多くの製品で従来よりも低価格で提供される予定という。
PSPL製品のうち、「PatternPro」シリーズは高速パターンジェネレータとエラーディテクタのファミリで、データ通信、光通信向けに高速のビットエラーレートテストソリューションを提供する。ジッタ印加対応製品としては40Gbpsのデータレートに対応した「PPG4001型/PED4001型」、マルチレベルのPAM4に対応した最高32Gbpsの「PPG3204型/PED3202型」などがラインアップされており、特に400G/100Gデータ通信分野に向けたソリューションを強化している。さらに、もう1つの主要製品にDCブロック、バイアスティーなどの高周波アクセサリがある。性能と信頼性において従来から定評があり、PSPLのアクセサリが標準品になっているアプリケーションも数多く存在し、高速、高周波の計測システムや高周波設計には欠かせない存在になっている。この他、高速パルスジェネレータや広帯域サンプラも世界の大学、研究所で使用されている。
また、これまで日本でのPSPL製品の販売とサポートは、主に岩通計測が行ってきたが、今後はすべてテクトロニクスが行う。すでに、販売されたPSPL製品の保証ならびにカスタマサポート業務についてもテクトロニクスが引き継ぐことになるという。
なお、代表的な製品と価格は、32Gbpsプログラマブルパターンジェネレータ「PPG3201型」が1430万円(税抜き)、16V DCブロックが「PSPL5508」3万9700円(税抜き)、50GHz 16Vバイアス・ティーが「PSPL5542」が19万8000円(税抜き)、15GHzリニアアンプ「PSPL5867」が39万8000円(税抜き)となっている。