JR東海はこのほど、東海道新幹線次世代架線について、高速区間の現地試験を行って実用化の目途がついたとして、老朽取替工事に合わせて順次導入していくと発表した。
今回、次世代架線として、大電流容量のヘビーシンプル架線が開発されたほか、従来は3本だった架線について、補助吊架線をなくして2本とした。
架線が1本減ることで部品点数を低減でき、これにより、部品が原因となる故障発生が削減されるとともに、導入以降の取替えにおけるコストを抑えることができる。
次世代架線は今年11月以降、曲線半径2,500m以上の明かり区間(トロリ線の交差箇所除く)に順次導入され(東海道区間の約7割に相当)、残る区間も引き続き技術開発が進められる。