ロックオンは9月29日、BtoB向けECサイト構築パッケージ「EC-CUBE B2B」の提供を開始した。
同社によると、従来の企業間商取引を行う卸売事業者は、「与信や受発注、納品、請求、入金確認などのフローが煩雑で、大口顧客のみに対応し、小口顧客や地方顧客は取引をお断りする」などの機会損失が発生。決済についても、掛売や手形決済など現金取引が主流で、回収にあたってのコストやリスクが発生していたという。
今回同社が提供する「EC-CUBE B2B」は、同社のEC構築パッケージを誰でも無料で利用・改変できる「オープンソース」として公開した「EC-CUBE」シリーズのBtoB版。商品紹介・注文ページの制作やモバイル対応、認証機能、ユーザーの基本情報設定機能などの既存機能に加え、会員制サイト制作や見積書発行、会員ごとの価格設定、売掛管理などBtoB向けECサイト構築に必要な機能を標準搭載する。
決済機能としては、「EC-CUBEペイメント」を標準で搭載し、クレジットカードによる決済手段を提供。これにより、与信管理の簡素化や、小口顧客や地方顧客を含む新規取引先の増加対応、入金サイクルの短縮(最短末締め翌5営業日払い)を実現し、キャッシュインの早期化が期待できるという。
同製品の販売は、EC-CUBE B2B販売店となるスピリット・オブが実施。技術サポートやアップデートの提供も行う予定だ。