建設ドットウェブとサイボウズは9月29日、原価管理システム「どっと原価」と業務アプリ開発プラットフォーム「kintone」のデータを連携させる「どっと原価 for kintone」の提供を開始した。本連携により、建設現場での原価管理システム利用が可能となる。

「「どっと原価 for kintone」イメージ

近年、建設業界においてもITを利活用した業務改善の必要性が高まっており、特にシステムへの外部からのアクセス、モバイル対応の要望があるという。建設ドットウェブでは、こうした企業において原価管理システム「どっと原価」の活用シーンを広げるため、クラウド版の開発を検討していた。

数あるツールの中から、(1)短期間でのリリースが可能(2)連携ソリューションの作成・メンテナンスが容易(3)柔軟なアクセス権設定に対応、かつモバイル環境でのセキュアな利用が可能、な点が決めてとなり、kintoneを採用。どっと原価で入力した情報を、PCやスマートフォン、タブレットから確認できる。

例えば工事現場の担当者であれば、原価・予算・日報情報を現場で確認できるようになる。具体的には、どっと原価のマスター情報をkintoneに表示し、写真や書類情報などを追加する。工事マスターに写真や書類情報を追加したり、注文者(顧客)マスターや業者(仕入先)マスターにあらかじめスキャニングした打ち合わせ簿や、カタログ、書類などの情報を追加し「kintone」で一元管理したりできる。

なお、どっと原価 for kintoneを利用するには、「どっと原価基本モジュール」+「どっと原価 for kintone」のほか、利用形態に応じた「どっと原価」の各オプション、kintoneライセンス契約が必要となる。どっと原価 for kintoneの価格は10万円(税別)。