首都圏コンピュータ技術者(MCEA)は、フリーランスのエンジニアとプロ契約し、業務以外の営業や総務・経理といった各種業務をサポートする事業「PE-BANK」(プロエンジニア・バンク)を10月1日に開始する。
MCEAと契約したエンジニアは対面を含む厳格な審査を通過した“プロ契約者”として仕事を受注できるほか、福利厚生、青色申告、休業補償、資格取得支援など、個人事業主として処理しなければならない本業以外の事務全般を、MCEAスタッフによって丸ごとサポートしてもらえる。
「PE-BANK」の概要 |
契約金などは一切発生せず、成果報酬型の支払いとなる。プロ契約したエンジニアは最大で月1回(プロジェクト)の契約ができ、契約金のうち数%がMCEA側に振り込まれる仕組み。マージン(割合)は契約回数に応じて変動し、1~12回までは12%、12~24回までは10%、25回以上は8%がMCEAに支払われる。
MCEAは、1989年の設立以来25年間に渡りさまざまなシステム開発案件の「共同受注」や営業、総務、経理などの事務代行を通じてフリーエンジニアをサポート。加えて、優良なエンジニアのネットワークを保持、拡大してきた。現在は2000以上のフリーエンジニアがMCEAに登録している。
PE-BANKは、そうしたMCEAのノウハウを生かした新事業。MCEAの対面かつ厳格な審査を通貨したエンジニアと開発現場(顧客企業)の架け橋として、個人事業主であるITエンジニアの社会的信用を向上させ、案件の受注機会を拡大する。3年後の2017年には、契約プロエンジニアの数を現在の3倍に当たる6000人に増やし、開発現場におけるさらなる課題解決を目指すとしている。