サイレックス・テクノロジーは9月25日、中小規模の広告・情報掲示用途のデジタルサイネージプレイヤー「X-5 HM」を10月15日に発売すると発表した。
同製品は、同社のMulticast Distribution System「X-5」に搭載されている映像・音声再生機能(ストア&プレイ機能)を強化したほか、無線LANを使ったコンテンツ更新や、コンテンツ格納用SDメモリの搭載、また複数コンテンツ表示を可能にする4画面分割やテロップ表示機能を追加することでサイネージの能力を強化したという。また、拡張された無償のサイネージスケジュール作成・コンテンツ変換ソフト「Media Transporter 2」と合わせて利用することで、中小規模のデジタルサイネージで必要とされるセットトップボックス機能を廉価で実現することが可能になるという。
なお無線LANに関しては自社開発の2.4GHz/5GHz対応のIEEE 802.11a/b/g/nに対応しており、価格は5万9800円としている。
また、同製品の販売に併せて、デジタルサイネージのスケジュール作成/コンテンツ変換ソフトウェアを「Media Transporter 2」としてバージョンアップを行うとしており、これによりテキストスクロールや静止画スクロール、タグ情報による端末のグループ管理など、日常の運用に必要な機能が追加されるほか、プリセットの画面レイアウト選択(最大4画面分割に対応)など簡単な操作でユーザが運用できるようになるうえ、自社のネットワーク環境で運用が完結するシステムを構築することが可能になったとのことで、クラウドサービスを利用しないでシステムを構成することが可能になるという。