KDDIとKDDI研究所は9月24日、2014年9月~2015年3月にかけて、福岡市教育委員会と共同でICTを利活用した教育実証研究を実施すると発表した。
この実証研究では、教育現場でのICT利活用を促進。生徒の学力向上に加えて表現力や自ら考える力を醸成することを目的として、KDDIと福岡市教育委員会が共同で実施する。
発表によると、KDDIのこれまでの教育分野におけるICT利活用の取り組みと、福岡地区におけるケータイ教室等の情報モラル教育活動への取り組みが福岡市教育委員会に評価され、同実証研究が実現したという。
今回は、福岡市立賀茂小学校(福岡市早良区)をモデル校としてタブレット端末100台を配備して、授業での活用やインターネットでの情報収集、校外学習など、ICTの利便性を活かした学習に活用する。
授業では、かるた機能などを使って楽しく英単語を学べる英語学習アプリや、理解度推定技術を組み込んだ算数ドリルアプリにより、生徒の理解度に応じた効果的な学習を促進する。
また、教育向けSNS「Edmodo」を先生と生徒の間のコミュニケーションツールとして活用しながら、情報リテラシーの育成・向上を図るとともに、学習アプリ利用時のポータルとして活用される。
学習アプリの通信には、KDDI研究所の暗号化技術「KCipher-2」を採用しており、プライバシー保護や安心・安全に配慮したICT環境を実現したという。
福岡市教育委員会は、この実証研究結果を踏まえて、導入効果の検証を行う。