米PayPalは9月23日、仮想通貨Bitcoinへの対応を強化し、Bitcoin決済サービスを提供するBitPay、Coinbase、GoCoinの3社と提携したと発表した。Bitcoinでの決済をPayPalプラットフォームで行うのではない、と強調しながらも、限定的ながら利用者のニーズに対応する格好だ。

PayPalは段階的にBitcoin対応を進めており、9月に入り傘下の決済処理サービスBraintreeがBitcoin受け付けに向けて開発や提携を進めていることを明らかにしていた。

今回、ショップがBitcoin決済に対応するための次のステップとして、Bitcoin決済処理のBitPay、Coinbase、GoCoinの3社と提携。これにより、3サービスに口座を持つショップは同日よりPayPalでBitcoinでの支払いを受け付けられるようになる。

利用にあたっては、PayPal Payments Hubに統合作業が必要で、サービス開始当初は北米が対象。日本向けにもリリースが届いているため、日本を含め、対象地域は順次拡大していくと見られる。

なおPayPalは、今回の対応はBitcoin決済サービスとの提携であって、PayPalが通貨としてBitcoinを追加したのではないこと、PayPalの決済プラットフォーム上でBitcoin決済を処理するのではないことを強調している。

「PayPalはイノベーションを歓迎するが、顧客にとって支払いがさらに安全になり、信頼性を高めることができる方法でなければならない」としており、慎重にBitcoinを受け入れる姿勢を示している。