フラワー・ロボティクスは9月18日、生活に新しい視点をもたらす、機能拡張可能な家庭用ロボット「Patin(パタン)」の開発を、2016年の製品化を目指して着手したことを発表した。
同ロボットは、AI(人工知能)を搭載した自走式ロボット・プラットフォームで、既存のプロダクトをPatinに載せる発想で、人の動きに合わせて「考える照明」や、「考える植栽」を作り出し、そこに新しい生活の景色を生みだすという「既存機能の自律移動化」をコンセプトとしている。
また、本体のほかアプリ(サービス・ユニット)/ピット(充電・通信ユニット)/クラウドにより構成され、さまざまな機能拡張が可能なサービス・ユニットを組み合わせることで、新たな機能を持たせる事が可能だ。
同社では今後、サードパーティのサービス・ユニット開発参入を想定して、AIロボット開発のプラットフォームとして提供できる様、オープンソースの発想でサービス・ユニット接続のためのインタフェース開発を行って行く予定としている。インタフェースにはAndroidを採用し、サードパーティ向けの開発キット(SDK/シミュレータ)を、2015年に提供することを目指すとしており、先端技術を持つ開発会社や、各種プロダクトメーカーとの連携を拡げて開発体制を強化していく予定だとしている。
なお、Patin(パタン)の主な仕様・搭載物(プロトタイプ)は以下のとおり。
- 寸法:縦:340mm/横:330mm/高さ193mm
- OS:Linux
- 車輪:オムニホイール
- モータ:DCモーター
- バッテリー:リチウムイオン電池
- メインCPUボード:Jetson TK1
- 制御用ボード:Ardino board
- カメラ・センサ :深度カメラ、熱画像カメラ、単眼カメラ、落下防止センサ、障害物検出用センサ、接触センサ
- 外装素材:ガラス入りナイロン(粉末造形)
- その他 :Wi-Fi/USB/アダプタ