NECは、味の素に、従業員のさまざまな業務スタイルに対応できる音声コミュニケーションと、人事異動時のデータ更新作業のコスト削減を実現する最新のIPテレフォニーシステムを納入したと発表した。
味の素では、業務コミュニケーションを支える電話システムについて、2005年からIPテレフォニー環境を導入してきたが、従業員のさまざまな業務スタイルに対応する機能の不足や電話端末の操作性に課題があると認識。また、定期人事異動ごとに発生する人手による電話システムの変更工数が、運用管理上の大きな負担となっていた。
新たに導入したNECのIPテレフォニーシステムは、機能ボタンの配置などに十分な配慮を施したIP多機能電話機や、社内電話帳システムと連携し、電話帳などが表示されるブラウザから電話番号をクリックするだけで発信が可能なクリック・ツー・コール機能に対応したソフトフォン。通信キャリアのサービスと連動させたFMCに対応した電話端末を導入するとともに、新たに不在時の伝言メッセージをどこからでも確認可能なボイスメールシステムを導入。これらの業務スタイルに応じた最適な端末や機能を活用することで、コミュニケーションの柔軟性を向上させた。
また、人事異動時の電話システムの膨大なデータ更新を自動化すべく、味の素が新規開発したWebベースの「IP電話管理システム」に各部署の事務担当者がパソコンからデータ変更申請を行い、このデータをNECの電話システム用の統合運用管理ツール「UNIVERGE MA4000」に自動的に取り込むことで、高速に電話システムへ反映することが可能になった。
これらのシステム自動化により、膨大なデータ更新作業を約9割削減し、データ更新作業工数やコストの大幅な削減を実現したという。