JSOLとイーエスケイは9月19日、農業生産者向けソリューションサービスの提供において協業すると発表した。

今回の協業は、JSOLが開発した「農業生産者向け収穫予測モデル」とイーエスケイが開発した「畑らく日記」の連携が目的。「畑らく日記」の蓄積データを用いた収穫予測サービスの提供を目指す。

農業生産者向け収穫予測モデルとは、収穫予測とコスト最適化により経営改善を可能とするクラウドサービス。JSOLのデータサイエンティストチームが農業生産法人と提携し、各種データの解析やロジックの検証・修正を行うことで、実用性の高い予測モデルの開発・システム化を実現したという。

農業生産者向け収穫予測モデルイメージ

一方、畑らく日記は、音声入力を用いて栽培履歴や農作業日誌を記録することができる無料アプリで、Web版とAndroid版を用意。作業した日時や場所など音声入力で記録可能なほか、栽培履歴の閲覧や日記機能、データ出力機能を提供する。

畑らく日記サービスイメージ

今回の連携で、畑らく日記に蓄積される農作業情報など各種データの分析処理により、リアルタイムな収穫見通しを実現するという。農業経営者は、需要変動に合わせた出荷計画の調整や、収穫見通しに合わせた適切な人員配置など、「収穫予測にもとづく経営判断」が可能となる。

今後、JSOLは、収穫予測モデルの品種・地域等の多様性に対する適合精度を高める取り組みを進めていくほか、イーエスケイと共同で農業生産者へのサービス提供を加速させる予定だ。