富士通は9月19日、国内グループ社員11万人に対するライブ配信とビデオオンデマンド(VOD)配信の環境を整備したと発表した。エンタープライズ・ビデオ基盤上でライブ配信やVOD配信することにより、社員同士のコラボレーション強化を図り、ビジネス効率を向上させるという。
具体的には、グループ企業を含めたガバナンス強化やタイムリーな情報の共有のために、トップメッセージなどのライブ配信や、ライブ配信後にスムーズにアンケート回答できる仕組みを構築。
また、新しく作製するビデオコンテンツだけでなく、既存の約5,000ファイルのビデオコンテンツを今回構築したエンタープライズ・ビデオ基盤へ移行し、移行したビデオを含め、スピーチサーチ機能によって、ビデオ内のキーワードによる検索が可能となり、コンテンツを有効活用する。
近年、動画の利用やYouTubeなどのサービス活用が一般化し、コンシューマーだけでなくビジネスにおいても利用シーンが増えているが、ビジネスでの利用においては、コンテンツ作製の煩雑さや、セキュリティの観点から課題があった。そこで同社は、今回、それらの課題を解決し、アクセス制限を自由に設定することができるなど、簡単且つスムーズに動画を利用できるエンタープライズ・ビデオ基盤をグローバルコミュニケーション基盤に追加した。
同社では今後、年始挨拶や新商品の発表会など年間約500のイベントで利用する計画だという。今後は、今回導入した新しい配信方式により、海外も含めた全社員約17万人まで配信規模を拡大する。