アドバンスト・メディアと国立民族学博物館は9月19日、近距離無線通信技術iBeaconと音声認識技術AmiVoiceを融合した「次世代電子ガイド」の実証実験を開始した。iBeaconによるコンテンツ提供と、音声認識を搭載した対話型バーチャルコンシェルジュの2つの実験を行う。
実証実験の仕組み |
まずiBeaconによるコンテンツ提供の実験では、来館者がiBeaconの通信範囲内に入るとOSが自動でプッシュ通知を行い、対象となる展示物の制作過程や展示物が実際に使われている様子の映像、画像・テキストを画面に表示する。
展示をさらに深く理解できる情報を自動的に補足することで、より掘り下げた鑑賞が可能となる。煩わしい操作が必要なく自然に情報を届けられるため、展示鑑賞の妨げになる心配もない。
対話型バーチャルコンシェルジュの実験では、サポート機能としてエリアへ入ったことを知らせる音声メッセージの再生や展示エリアを出た後に音声認識機能を利用した対話型サービスの実験を行う。
今後は対話形式による施設・展示の情報検索や、音声入力によるアンケート収集などへの活用を見込むという。