エーザイは、9月19日、アルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト」について、日本において新たにレビー小体型認知症に関する効能・効果の承認を取得したと発表した。「アリセプト」はレビー小体型認知症の効能・効果を有する世界で初めての薬剤となる。
レビー小体型認知症は、日本では、アルツハイマー型認知症、血管性認知症と並んで3大認知症に位置づけられ、高齢化の進展に伴って患者数は増加する傾向にある。進行性の認知機能障害に加えて、認知機能の変動や幻視、パーキンソニズム(体のこわばりなど)など特有の症状を示すため、認知症と気づかれにくいといった課題もある。しかし、レビー小体型認知症に効能を有する薬剤はなく、医療現場においては新たな治療法へのニーズが高まっていた。
同社は「今回『アリセプト』にレビー小体型認知症に関する効能・効果が追加されたことを機に、同疾患の診断・治療・ケアに対する情報提供を徹底し、レビー小体型認知症の患者のQOL向上への貢献を果たしていく」とコメントしている。