米NetApp(ネットアップ)は9月17日(現地時間)、同社の新しいMarsオペレーティングシステム(以下、Mars OS)を搭載したオールフラッシュストレージ アレイ製品であるFlashRayの最初の製品を出荷したと発表した。

Mars OSは、ITのプラットフォームと環境全体にわたるデータ効率、データ管理、モビリティなど、現在ならびに将来のフラッシュストレージの課題に対応するために、同社が開発。フラッシュストレージ特有の課題を解消するために独自で自社開発したテクノロジーに加え、広範な製品群で培われた特許技術などが統合されている。

高パフォーマンス、スタックがフラッシュに最適化され、インラインかつ常時稼働の重複排除機能と圧縮機能、シンプロビジョニングなどを搭載。さらに専用のスペアドライブが不要な分散されたデュアルパリティRAIDを実装し、容量可変に対応、日本語を含む6言語で提供される。

FlashRayは、効率性を常時向上させるための機能や可変長ブロック レイアウトなどが含まれており、フラッシュへの書き込み作業を最小化し、キャパシティ管理の効率性向上を実現するとともに、サブミリ秒(1/1,000秒)未満の一貫して低いレイテンシで高いスループットを提供。4Uシャーシ1台にコントローラ1台を搭載可能、16Gbのファイバ・チャネル(FC)を4ポート搭載、480ギガバイトのcMLC(クライアントマルチレベルセル)を24台搭載(DS2246の場合)などが特長。Rawで10.5TiB(テビバイト)、Usableで7.15TiBの容量を利用可能。シングルノードで25万IOPSを実現する。

FlashRayの初回出荷分は、特定の顧客とパートナー向けに提供され、一般提供開始は2015年の予定。NetAppは、自社の製品ロードマップの一環として、今後Mars OSとData ONTAPを緊密に統合する予定。