セイコーNPCは9月17日、エンコーダ用高精度逓倍IC「SM3470BB」を発表した。

同製品は、同社の光エンコーダヘッド「SMD-01」などと組み合わせることで、光エンコーダヘッドから入力される、移動量検出2相アナログ信号(A相、B相)、原点検出アナログ信号(Z相)を、最大32逓倍まで高分解能化して出力する。また、オフセット調整機能により入力信号の補正が可能となっている。

さらに、4mm角の24ピンQFNパッケージに、各種設定保持用の不揮発性メモリを内蔵するとともに、最大入力周波数500kHz、最大出力周波数2.5MHzの高速動作を可能にしている。これにより、X-Yステージ、 距離/角度測定器、チップマウンタといった位置や移動量などの計測用途において、小型・高精度・高分解能で高速なエンコーダをより簡単に構成することができる。

なお、同製品は月産5万個体制で量産出荷中。同社では、一層のエンコーダ製品の拡充を目指し、エンコーダヘッドの高温度対応や各種構成への対応、逓倍数のラインナップ拡充などを進めていくとしている。

エンコーダ用高精度逓倍IC「SM3470BB」