日々さまざまなモノゴトを生み出しているクリエイターたちですが、創作活動には使い慣れた道具と、それを運ぶためのかばんが欠かせません。本連載では、クリエイター御用達のかばん、そして「これがなくては仕事にならない」と思う3つのアイテムをヒアリングし、紹介していきます。
今回は、大手家電メーカーにて生活家電のデザインを担当しているプロダクトデザイナーのRさん(28)に、かばん"と"中身を見せてもらいました。
大容量で機能性も高い「四角い」バックパック
機能とデザインに定評のあるアウトドア用品ブランドとして、日本でも広く受け入れられている「THE NORTH FACE」。バックパックひとつ取ってもさまざまな種類がありますが、Rさんは最近「BC Fuse Box」を使っています。というのも、Rさんは頻繁に出張するため、「数泊分の荷物と仕事道具が入る容量を持ったバックパック」が必要だったから。カメラや書類、出張用の着替えまですっぽり収まり、内部にポケットも多く小物の整理も便利とのこと。
このバッグを選んだ最大の決め手は、そのボックス状のかたち。一般的なたまごのような丸いフォルムのバックパックだと、四角い物が上側でつっかかることがあるため、フタ付近まで入れやすく、愛用している15インチのノートPCがすっぽり入るこのバッグを選んだそうです。素材にTPEファブリックラミネートのポリエステル地を使用していて、摩擦強度と耐水性に優れているのもポイントです。
作業を邪魔しない軽快な骨伝導ヘッドホン
骨伝導で音を伝えるヘッドホン「AFTERSHOKZ」の「BLUEZ」を愛用しているRさん。Bluetoothイヤホンのためケーブルもなく、耳のサイズに関係なく使えるので取り回しがとにかく軽快。とはいえ、「音質はそれなりで音漏れも激しい」そうなので、常時これを使っているわけではないそうです。しかし、音楽を聴きながらでも外の音がしっかり聞こえ、そして軽いので、ランニングや"ながら作業"の時に重宝しているとか。
あこがれのメーカーの美しい腕時計
独特のデザインに機械式デジタルというユニークな時計で知られるスイスの時計メーカー「ventura」の女性向けクオーツモデル「MISS V」。Rさんが前々から憧れていたメーカーだということで、先日東京に引っ越した記念として購入したそうです。
このブランドの時計は大ぶりなものが多いのですが、Rさんは小ぶりな時計が好みだったため、女性向けのモデルを選びました。とはいえ、それでも十分なボリューム感。以前は機械式の腕時計を持っていたとのことですが、時間が狂いやすく、オーバーホール(大まかに言うと分解・点検すること)をするのが面倒だったため、クオーツモデルのこの時計はそれと比較すると手間もかからないということでした。
これひとつでどこでも仕事ができる頼れるアイテム
A4サイズ対応のバッグインバッグ「LIHIT LAB.」のSMART FITは、Rさん的には「2013年に買ってよかった物No.1」だとか。この中にデザイン業務で必要な手帳、ノート、ペンケース、ノギス類、A4書類などがすべて収まってしまうといいます。
カバンに入れて出社し、これだけを取り出してデスクに向かったり、打ち合わせの場に必要な物を一度に持って行ったりすることが可能。デスク以外で打ち合わせを行うことが多いため、非常に役立っているということです。