富士通セミコンダクター(FSL)とFujitsu Semiconductor Europeは9月17日、Leica Cameraと共同で、次世代ハイエンドカメラ向け画像処理システム「MAESTRO II」を開発し、Liecaのプロフェッショナル写真家向けの小型中判デジタルカメラ「Leica S」に搭載されると発表した。
デジタルカメラの画像品質に対する要求がますます高まる中、搭載される画像処理システムには高速処理と消費電力の低減がこれまで以上に強く求められている。FSLのイメージングプロセッサ「Milbeaut」シリーズは、デジタル一眼レフからコンパクトカメラ、携帯電話カメラにまで幅広く採用されており、市場の要求に応え続けている。「Milbeaut」は、このようなさまざまなカメラが必要とする画像処理およびインタフェースの機能を1チップに搭載したもので、動画や音声の処理もサポートする。
今回、「Leica S」に搭載される「MAESTRO II」は、「Milbeaut」のテクノロジーを基に開発され、画像処理アルゴリズムの改善と高速なCPUの採用により、ソフトウェアとハードウェアの両面で高速化を図り、優れた処理性能を実現している。