国土交通省は9月12日、「東京駅周辺高精度測位社会プロジェクト検討会」の設置を発表した。これは、屋内外の測位技術等を活用したさまざまなサービスを生み出し、国内外に広くアピールするもので、電子地図や屋内測位環境等の空間情報インフラを整備していく。

同省では、実証実験と空間情報インフラの整備・更新体制等の検討をより充実させるため、屋外・屋内空間における高精度でシームレスな測位環境を構築し、活用する上での課題を検証する実証実験に協力する団体を募集する。募集期限は、10月6日午後5時までで、郵送の場合は同日必着。

この実証実験では、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、高精度測位技術を活用した防災や観光、施設管理等様々なサービスを東京駅周辺で先行的に実現するため、技術的課題の抽出、解決手法の検証を行うために行われる。

中でも、都市型災害に対応できる避難誘導等に向けた屋内外シームレスで高精度な測位環境のあり方やそれに対応した電子地図の整備要件等を明確にすることを目的としている。

ルート全体のイメージは下記のとおり。

屋外、歩道

屋内(商業ビル等)

地下空間(地下街等)

屋内(駅構内等 遮蔽物の少ない場所)