IDC Japanは9月16日、2014年第2四半期(4月~6月)の国内サーバ市場動向を発表した。これによると、同期の国内サーバ市場規模は954億円で、前年同期から1.2%拡大した。出荷台数は11万7,000台で、前年同期から4.7%減少した。

今期は、ビジネスサーバの出荷額が前年同期比77.8%増、x86サーバの出荷額が同6.8%増だった。サーバ市場全体に対するx86サーバの出荷額構成比は、前年同期から3.5ポイント上昇して66.5%となった。一方、RISC&IA64サーバ(UNIXサーバ)は10四半期連続して2桁のマイナス成長となった。

ベンダー別出荷額では、NECが首位となった。同社はx86サーバでITサービス向けに500台規模の大口案件を複数獲得したほか、メインフレームでは金融向けに大型機を出荷したという。2位のIBMは、今期ビジネスサーバが好調だったが、他の製品分野は前年同期比2桁のマイナス成長だった。3位の富士通は、x86サーバとRISCサーバの出荷額がプラス成長になったが、メインフレームの出荷額は2桁のマイナス成長だった。

x86サーバ市場は、出荷額が634億円、出荷台数が11万5,000台だった。今期は、1,000台規模の大口案件が数件あったが、その他の案件は規模が小さく、x86サーバの出荷台数は、前年同期から4.2%減少した。出荷台数では、富士通が2位のNECと僅差で1位になった。

2014年第2四半期 国内サーバ市場ベンダーシェア(出荷額) 資料:IDC Japan