サイボウズは9月16日、業務アプリ開発プラットフォーム「kintone」とエンタープライズ向けグループウェア「Garoon on cybozu.com」(以下、Garoon)の連携を発表した。
kintoneは、ノンプログラミングで簡単にWebデータベース型の業務アプリを作れるサービス。営業の案件管理や、顧客からの問い合せ履歴、クレーム対応の管理、プロジェクトの進捗やタスク管理、従業員の業務日報といった作業をWebアプリケーション化によって効率化する。
今回、kintone内のレコードとGaroonの関連するスケジュールの連携が可能となり、どちらの画面からでも必要な情報を確認できるようになった。例えば、Garoonのスケジュールに登録した訪問予定にkintoneの案件情報を表示させる、あるいは「kintone」の案件管理アプリから「Garoon」の訪問履歴を確認する、といったことができる。その他、問い合わせ管理やToDo管理などの用途でも、スケジュールとの連携によってさらに便利にkintoneを活用できる。
ニーズ高い営業支援システムとしての利用を想定
サイボウズによると、kintoneの用途は営業支援システムとして使われるケースが多いという。過去のユーザー調査では、利用用途の上位3位を「案件管理」「顧客管理」「日報管理」が占めた。現場のニーズに合わせて自由にフォーマットを変更できる点、モバイルで利用できる点、営業支援システムとしては低価格で利用できる点、などが評価されている。一方、最近ではより高度なシステムを望む顧客も増え、全社の共有スケジューラーとkintoneの案件顧客情報を連携したいという要望が寄せられていたという。そこで今回、kintoneとGaroonのスケジュール機能の連携を実現した。
なお今回のkintoneのアップデートでは、Garoonとのスケジュール連携プラグインに加え、サイボウズスタートアップスの帳票出力サービス「プリントクリエイター」との連携プラグインを公開した。プリントクリエイターは、kintoneアプリに登録されたデータを利用して、ワンクリックで帳票印刷ができるサービスだ。