富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは、集合知によるイノベーションを支援する商品の開発を加速するため、東北大学 電気通信研究所の北村喜文教授と産学共同研究を開始し、9月16日より北村教授のインタラクティブコンテンツ技術の実用システムの開発に着手すると発表した。
同社は、集合知の形成と展開を支援するためのコミュニケーションツールとして、「WebコアInnovation Suite」を開発中だが、同ツールにコンテンツのインタラクティブで柔軟な表示方法を取り入れるため、インタラクティブコンテンツ設計分野の第一人者である北村教授と共同研究を開始する。
共同研究の第1弾として、同社は、北村研究室が開発した動的で柔軟なコンテンツの表示技術「Dinamic FLIP」を、今年12月に販売開始予定の「WebコアInnovation Suite」の記録・再現・分析を可能とする「共創基盤」に適用する。
Dinamic FLIPとは、多数の写真を1枚の画面上に同時に表示する方法として、個々の写真に「大きくなること」と同時に「重ならないこと」を動機付けることにより、自律的に動きのある画面で見せる技術。
マウスポインタでフォーカスを当てられた写真は大きくなり、その写真の色に似た写真が寄ってくるなど、利用者の操作とそれによる写真の動きの柔軟性とインタラクティブ性を特徴とする。
今後、写真やメモカードなどインタラクティブな表示に効果のある分野(流通/文教)向けの商品も計画されている。