伊藤園は9月11日、ブルーベリーおよびアサイー果汁配合飲料の継続飲用による眼精疲労自覚症状の改善効果を、ヒトを対象とした試験で確認したと発表した。この結果の詳細は、8月30日に開催された「日本食品科学工学会 第61回大会」で公表された。

近年、仕事などでのパソコン作業の増加により、眼の痛みや、頭痛・肩こりなどの症状が出現し、休息や睡眠をとっても十分に回復しない眼精疲労を訴える人が増加している。男女ともに眼の疲れやかすみ眼、視力の衰えを自覚している人が多く、特に40代以降の人で顕著に表れているという。

これまでの研究で、ブルーベリーやアサイーなどに含まれるアントシアニンを含むサプリメントが、抗酸化作用や血管弛緩作用、血流改善作用により眼精疲労を軽減するという報告がされている。そこで同社は、より身近で摂取できる「飲料」を提供するために、ブルーベリーおよびアサイー果汁配合飲料の継続摂取が眼精疲労の自覚症状を改善するのか、4週間にわたりヒトを対象とした試験を行った。

その結果、摂取前から摂取4週間後の変化量において、「眼の疲れ」、「眼の痛み」および「眼の充血」の3項目について有意な改善効果が認められたという。

同社は今後、未知の可能性を秘めているさまざまな有効成分の研究とともに、その活用法について提案しつづけていくとしている。

プラセボ飲料を飲ませた被験者群に比べて、試験飲料を飲んだ被験者群には眼精疲労の症状について改善が認められた。