シャープは9月12日、MEMSシャッター技術を採用することで、「超低消費電力」、「耐環境性能」、「高色純度」を実現した「MEMS-IGZOディスプレイ」のサンプル出荷を2014年内に開始すると発表した。

同ディスプレイ技術は米Qualcommの子会社「pixtronix」と共同で開発を進めているもので、シンプルな構造ながら光の利用効率が高いため、低消費電力かつ高い色純度、色再現性を実現することが可能だという。

なお、現在同ディスプレイは同社米子工場の試作ラインにて第2.5世代(G2.5:405mm×515mm)の基板サイズにて開発が進められており、2014年内に開始されるサンプル出荷はタブレットや車載機器メーカー向けに行われる予定としているほか、今後、さらなる高精細化や高視認性を実現していき、さらなる適用分野の拡大を図っていく方針としている。

左と真ん中が同じ7型WXGA(1280×800画素)のパネル。白黒からカラーまで幅広く表現することが可能。右は外光下における従来液晶パネルとMEMS-IGZOパネルの比較