サイバーエージェントは9月12日、インターネット広告事業の強化を目的とした子会社「CA ADVANCE Vietnam」をベトナムに設立した。
同社は、広告運用強化を目的として2008年に運用業務を行う連結子会社シーエー・アドバンスを沖縄に設立、2013年には仙台支社を開設し、従業員数は計600人を超える規模に拡大している。今回、さらなる事業強化とSEM(Search Engine Marketing:検索連動型広告等によるマーケティング手法)およびアドテクノロジー広告の運用体制を強化するため子会社を設立。東南アジアの中でも日本語教育が進み、インターネット環境も整うベトナムを拠点に選んだ。現地にて2014年9月中旬より採用活動を開始し、2015年3月末までに100人の人員採用を予定している。
ビッグデータ活用で注目を集めるアドテクノロジー広告やSEMは、広告効果を最大化するために、継続的な効果検証による改善が強みになるという。そうした効果検証が必要な運用型広告の市場は、昨今のスマートフォン広告の需要に後押しされ、2012年から2013年にかけて122%で成長する中、同社のインターネット広告事業における運用型広告の売上高は、2014年上半期で前年同期比145%成長と拡大を続けている。