ZMPは9月10日、3種類の衛星に対応し、計測データをCANフォーマットで出力する車載GPSモジュール「ZMP Position-Z2」の販売を開始したと発表した。

同製品は、GPSと気圧センサを一体化したセンサモジュールで、計測データをCANフォーマットで出力する。米国のGPSに加え、日本の準天頂衛星「みちびき」、ロシアの「グロナス」に対応しており、従来製品に比べ、対応衛星数が約2倍となった他、日本の真上に位置する「みちびき」により、ビルの谷間などでの測位感度を向上させた。

計測データはCANフォーマットで出力されるため、車両情報と合わせた計測や他の計測機器、データロガーと組み合わせた利用が可能。また、取得したGPSデータは、KMLファイルへ変換し、Googleマップで表示することができる。さらに、同社の9軸ワイヤレスモーションセンサ「ZMP IMU-Z2」と接続することにより、位置情報(GPS+気圧)と挙動情報(加速度・ジャイロ・地磁気)の同時取得が可能となる。

なお、同製品には、センサモジュール、計測状況をリアルタイムに表示するビューワソフトウェア、他のシステムからセンサデータを活用することができるソフトウェア開発環境が含まれている。価格は、一般が12万8000円(税抜き)、アカデミックが9万8000円(税抜き)。すでに受注を開始している。

「ZMP Position-Z2」

車内に設置した「ZMP Position-Z2」

ビューワソフトウェア