NTTなど4社は、西武ドームにおいて複数のカメラで撮影した様々なアングルの映像をスマートフォン向けに配信する「マルチビュー映像配信サービス」のトライアルを、9月14日と9月15日の試合で実施する。

来場者は、元プロ野球選手 星野智樹氏、阿部真宏氏によるマルチビュー専用の解説を聞きながら、それぞれ好きなアングルを自由に選択しライブ映像やリプレイ映像を視聴できる。

これにより、客席からは見ることができない選手の表情や動きを見たり、見逃したシーンやもう一度見たいシーンを様々なアングルからリプレイで楽しむことができる。NTTによると、スタジアム内で専用の実況解説を聞きながらマルチビュー映像を視聴できる取り組みは日本初。

スマートフォン向に配信される実況解説付きマルチビュー映像

トライアルでは西武ドームの公衆無線LANサービス「Lions Wi-Fi」が使用される。これには数万人規模の観客が密集するスタジアムの環境に最適化したWi-Fiソリューション「高密度Wi-Fiアクセス」技術が導入されており、スタジアム専用設計の狭ビーム幅指向性アンテナにより、狙いを定めたカバレッジを実現している。また、高度な無線リソース管理(RRM)システムにより、高密度Wi-Fi環境下においてもネットワーク全体のパフォーマンス最適化が可能だとしている。

1つの無線LANアクセスポイントでカバーするエリアを小さくし、設置密度を高めている

同トライアルでは、NTTが全体コーディネートとトライアルの評価・検証、西武ライオンズが映像の撮影と「マルチビュー映像配信サービス」の提供、NTTぷららがマルチビュー映像配信システムの構築・運用、NTTBPがLions Wi-Fiの運用を行う。