Spansionは9月10日、XilinxのAll Programmable SoC「Zynq-7000」に対応した電源管理IC「MP39C50x」シリーズを発表した。

同製品は、ファクトリーオートメーション機器、オフィスオートメション機器、メディカルイメージング機器、ネットワーキング機器、ノートPCおよび民生機器などに搭載される最新のSoCやMCUが要求する高出力での電源供給を可能にする。供給電圧オプション別に、0.7~2.0Vに対応する「MB39C502」、2.4~3.5Vに対応する「MB39C503」、そして5.0Vに対応する「MB39C504」の3品種がラインナップされている。

具体的には、最大25Vの入力電圧から、最大20Aの大電流を基準電圧±1%、負荷変動率±0.3%の範囲内で管理可能で、システム待機時には出力電圧レベルを維持したまま、40μA以下の低消費電流待機を実現している。さらに、システムの信頼性を向上させ、過大電流に起因するシステムの破損を防止するインテリジェントパワーマネジメント機能が搭載されている。従来の電源ICが、一定レベル以上の過大電流が流れた時だけにシステムをシャットダウンさせていたのに対し、同製品では一定のレベルに近い電流が流れ始めた際に、過大電流が流れるのを予測してアラート信号を出し、システムをシャットダウンさせたり、システムが停止する以前の状態を記憶し、速やかにシステムを復旧させることができる。同機能を活用することで、システムの信頼性を最大化させ、システム復旧も容易になるという。

なお、価格は、「MB39C502/3/4」3品種とも、3000個オーダー時で1.3ドル。すでに量産出荷を開始している。